
2012年3月、米NYモーターショー。2014年発売決定、インフィニティ「LE」を発表するカルロス・ゴーンCEO。
大手メディア関係者が、薄ら笑いを浮かべながら、こう漏らす。
「仕方ないでしょ。持ち上げておいて、ドオォ~ンと落とす。これがメディアの常套手段なんですから」。
最近、EV(電気自動車)に関するネガティブな報道が、日本国内で増えている。その理由はいくつかある。
ひとつは、「リーフ」、「i-MiEV」の販売実績が、当初販売計画に対して未達の可能性が出てきたから。
ふたつは、トヨタが自社のEV市場普及予測を軌道修正したから。
さらには、急速充電器の標準化で、「チャデモ」劣勢の様相が見えてきたから、などだ。
ではなぜ、そうなってしまったのか・・・。
そのワケを、近年EV産業周辺で起こった出来事を時系列で追いながら、考えてみよう。
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