どの自動車メーカーも欲しがる発電用の小型エンジン
2000年代に入り、トヨタのハイブリッド車が普及し始めると、世界市場でクルマの電動化の議論が活発になった。そうしたなかで、自動車業界関係者の多くが、基本的なロードマップ(技術進化)の共通理念を持つようになった。
それが、「ガソリンエンジン/ディーゼルエンジン車 → ハイブリッド車 → プラグインハイブリッド車/レンジエクステンダー → EV → 燃料電池車」という流れだ。
また、三菱自工と日産自動車は“経営判断”として、このロードマップを逆手に取り、EVへの投資を早めて、市場での占有率を高める戦略をとった。
そしてハイブリッド量産車の先駆者であるトヨタは、次世代車それぞれに技術開発に投資し、ハイブリッド車からの燃料電池車までの進化の全体を把握しようとした。
こうしたなか、日本ではあまり議論に出てこないのは、レンジエクステンダーだ。
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