『ライトアセット戦略』という、聞き慣れない言葉が出てきた。マツダは都内で3月18日、「マツダ マルチソリューション説明会2025」でのことである。
スモールプレイヤーの強みを活かす
マツダといえば、広島に本社を置き、広島地場の部品メーカーとの連携を深める自動車メーカーというイメージが強い。2010年代以降は「CX-5」を皮切りに、マツダが言う『魂動デザイン』、独自の燃焼技術を駆使したエンジン「SKYACTIV(スカイアクティブ)」、そして製造工程でのものづくり革新を事業構造の三本柱として位置付け、これまで業績を回復してきた。
だが、いわゆる『100年に一度の自動車産業変革期』の真っ只中である今、日系ではトヨタやホンダ、また海外ではフォルクスワーゲンやゼネラルモーターズなど大手と比べると、スモールプレイヤーであるマツダがどうやって生き抜いていくのか、マツダ経営陣としては舵取りが極めて難しい状況にある。