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先行き不透明な「欧州EV市場」

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アメリカほどではないが…

2014年3月4日、スイス・ジュネーブモーターショーが報道陣向けに公開された。

欧州の大規模モーターショーというと、毎年この時期にジュネーブ、9月に仏パリと独フランクフルトショーが隔年開催されている。

よって、「欧州のクルマのトレンド」をキャッチするためには、ジュネーブショーでの“定点観測”が必須なのだ。

だが、今年のジュネーブは既存車のスポーティモデルや、小型車が“大方の予想の範囲での”フルモデルチェンジが主体。これから5年先、10年先を見越したトレンドを築いていこうという雰囲気が欠けていた。

そのため会場内で「どれも小粒で目立つ存在がない」(日米欧のジャーナリストたち)という声を数多く聞いた。

その理由として、欧州市場がいまだに冷え込んでいるため、新しい需要を取り込むための大きなトレンドを自動車メーカーが描きにくい、という点がある。

さらに踏み込んで言えば、ドイツで誕生した自動車産業が130年を経過し、「一般乗用車としてのネタ」がそろそろ尽きてきたように思える。

こうした社会現象は今年1月の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)でも感じされた。ただし、“(ネタが極端に少なく)あまりに酷かった”デトロイトショーと比べれば、ジュネーブショーは“まだマシ”だった。

そのなかで、トレンドと言えば、やはりインフォテインメント(インフォメーションとエンターテイメントの融合)におけるテレマティクスが目立った。米アップルがiPhoneと車載器を音声認識技術「Siri(シリ)」で連携させる「CarPlay」を、メルセデス新型Cクラス、フェラーリ「FF」、そしてボルボ「エステートコンセプト」で実機の世界初公開。ここに世界のメディアの関心が集中していた。

(※全文:1,408文字 画像:あり 参考リンク:なし)

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この記事の著者

桃田 健史(ももた・けんじ)

自動車ジャーナリスト

1962年東京生まれ。日米を拠点に世界各国で自動車産業を主体に、各種産業を取材。日経BP社、ダイヤモンド社、各種自動車関連媒体へ執筆。また、レーシングドライバーとしての経歴を活かし、日本テレビ系列でレース番組の解説担当。近年の取材対象は、先進国から新興国へのパラダイムシフト、EV等の車両電動化、そして情報通信のテレマティクス。著書に「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ」(ダイヤモンド社刊)。

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