脱炭素化の切り札となるか 産業用ヒートポンプへの期待

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産業部門における熱供給の多くは化石燃料に依存しており、 二酸化炭素の大きな排出源となっている。

そのような中、再生可能エネルギーなど二酸化炭素(CO2)排出量が少ない電力を用いて効率的に温水や蒸気といった熱の供給が可能な産業用ヒートポンプは、産業部門の省エネ・脱炭素化に向けて重要な役割を担う技術であるとの認識が広がっている。

国際エネルギー機関が2022年に公開したレポート「The Future of HeatPumps」(邦題:ヒートポンプの未来)では、産業用ヒートポンプはすでに160°Cよりも低い温度帯の熱を供給することが可能であり、食品・化学・製紙といった産業を中心に排出削減機会を提供可能であること、また、 今後の技術開発や実証研究により、供給温度帯や加熱能力が拡大する見込みであることが言及されている。

ヒートポンプ普及を阻む障害とは

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