GX取り組みの実態 主要大手企業50社へのアンケート調査
GXの取り組み・課題の把握状況
世界的に気候変動、自然災害、環境汚染などの環境問題が深刻化する中、持続可能な社会実現に向けた取り組みのGX(グリーントランスフォーメーション)に高い関心が集まっている。日本は、2050年カーボンニュートラルと、温室効果ガスの 2030年度46%削減を国際的にコミットしており、これらの目標を実現するため、国を挙げて「経済と環境の好循環」を創出しながら、経済社会全体の変革である「GX」を推進する必要があるとしている。
一方、GXはトランスフォーメーションの名の通り、あらゆる主体に行動変容を迫るものであり、その過程においては大きな社会変革が伴う。個々の企業の変化が求められている中、GXへの取り組み、また課題は何か等について、主要大手企業50社のGX担当者にアンケート調査(2024.7.25~8.8)を実施した。
各社が優勢させたい取り組みは「脱炭素」
GXにおいて、国は、『脱炭素』『エネルギー安定供給』『経済成長』を柱に考えている中で、各社が優先させたい取り組みは、「脱炭素」であり、そのために「技術革新への取り組み」「GHG排出量削減」の野心的な目標を立てることであった。
『経済と環境の好循環』を創出するとしているGXにおいて、産業や企業の状況によって、とらえ方はさまざまではあるが、脱炭素、カーボンニュートラルの目標達成を目指す経済システムの構築が重要と考えている。
GXへの取り組みは、まだまだのようで、投資に対するリターンがどのくらいかわからないことで、長期的な経営のシナリオが描けないのが実情のようである。実行するための技術・ノウハウの不足が足かせになっているようだ。
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