JFEスチール、デジタルツイン技術で設備設計 省エネ・CO2排出量削減

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コークス炉構造とコークス炉のデジタルツインモデル(出所:JFEスチール)
コークス炉構造とコークス炉のデジタルツインモデル(出所:JFEスチール)

JFEスチール(東京都千代田区)は7月10日、同社西日本製鉄所(広島県福山市)コークス炉において、デジタルツイン技術を活用した設備設計により、省エネルギー効果とCO2削減効果のある新設備の技術開発を行い、工程運用を開始したと発表した。今回の取り組みでは、部分燃焼の最適化を実現。これにより、従来比で燃料使用削減量約5%、CO2排出削減量6,600トン/年の効果を達成した。

デジタルツイン技術で、部分的に空気供給量を制御する機構が高効率操業に有効であることを確認

補助空気吹込みによる燃焼適正化(出所:JFEスチール)
補助空気吹込みによる燃焼適正化(出所:JFEスチール)

同社は操業改善を目的に、デジタルツイン技術の開発を推進している。今回、福山地区の5コークス炉D団(5D炉)では、操業改善に取り組んだ。製鉄業では製銑工程でのエネルギー利用とCO2排出割合が大きく、高効率運転と均質で高品質な原料の製造は、カーボンニュートラルの実現に向けて重要な役割を担っている。

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