住友化学、CO2からメタノールを高効率に製造へ パイロット設備の運転を開始
住友化学(東京都中央区)は12月12日、プラスチックや接着剤、薬品、塗料など、多様な製品の原料であるメタノールを、CO2から高効率に製造する実証に向けたパイロット設備を愛媛工場(愛媛県新居浜市)に新設し運転を開始したと発表した。今後、2028年までには実証を完了し、30年代の事業化と、他社へのライセンス供与を目指していく。
島根大学との共同開発により、従来製造方法の問題点を解決、事業化へ
従来のCO2からのメタノール製造には、可逆反応(原料から生成物の方向と同時に、生成物から原料の方向へも進行する反応)であることによるメタノールの収率の低さや、反応で副生する水による触媒劣化といった課題があった。
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