製造業におけるサーキュラーエコノミーの可能性と課題(3)

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第3回では、第2回で解説してきたビジネスモデルの中で、特に参考となりうる事例について重点的に解説を行う。オランダの照明器具メーカーであるSignify社は、複数のサーキュラーエコノミー型のビジネスモデルを自社事業構造の中に組み込むことで、独自の競争ポジションを築きつつある事例である。今後、製造業系の企業が自社のビジネスモデルをサーキュラーエコノミー型に変革を進めていく際に、様々なヒントが得られる事例となっている。自社ビジネス変革に向けたひとつの“型”として参考としていってもらえれば幸いである。

欧米系企業の先進事例

Signify社は、オランダの照明器具メーカーである(旧社名:フィリップス・ライトニング社)。同社は、家電メーカーフィリップス社の創業以来の歴史を持つ照明事業が、2014年に分社化して設立された企業である。その後、2016年にユーロネクストアムステルダム市場に上場(時価総額は約920億円)(※1)した後、2019年にかけてフィリップスが段階的に株式の売却を実施。2019年にフィリップス社の全株式の売却が完了して独立した株式公開企業である。

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