三菱ケミカルグループら、廃自動車からPC樹脂再生 世界初の事業化を目指す

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使用済み自動車から回収されたヘッドランプ(出所:三菱ケミカルグループ)
使用済み自動車から回収されたヘッドランプ(出所:三菱ケミカルグループ)

三菱ケミカルグループ(東京都千代田区)は1月26日、使用済み自動車のヘッドランプからポリカーボネート樹脂(PC樹脂)を回収するためのスキームについて、実証実験を開始すると発表した。実証にあたっては、東京海上日動火災保険(東京都千代田区)およびABT(東京都千代田区)と共同で実施する。世界初となるPC樹脂ケミカルリサイクルの事業化を目指す。

具体的には、東京海上日動およびABTが持つ使用済み自動車処理のネットワークを活用し、市場からアクリル樹脂を回収する実証実験を行う。すでに3社は共同で、2023年2月からテールランプ等のアクリル樹脂を回収する実証を行ってきたが、より回収が困難なヘッドランプについても、このたび実証実験を開始する。実証は1月から関東地区で開始しており、実証実験で得られたオペレーション、素材の品質、コスト等の検証結果をふまえ、順次全国へ検証エリアの拡大を目指すという。

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