王子HDらの麻アップサイクル紙 キーコーヒーの商品パッケージに採用

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パッケージ(左・中央)と原料の麻袋(右)イメージ(出所:王子ホールディングス)
パッケージ(左・中央)と原料の麻袋(右)イメージ(出所:王子ホールディングス)

王子ホールディングス(東京都中央区)は2月22日、グループ子会社である王子エフテックス(同)、キーコーヒー(同・港区)、三井物産パッケージング(同)の3社で共同開発した循環資源混抄紙「MEGURISH(麻)」がキーコーヒーの商品パッケージに採用されたと発表した。

「MEGURISH(麻)」は、コーヒーの生豆を輸入する際に利用され、ほとんどが廃棄されている麻袋を原料に使用した紙製品だ。キーコーヒーが輸入する際に使用した麻袋を、三井物産パッケージが選別・回収し、王子エフテックスがパルプ化・原料の一部に使用して紙を製造した。

「MEGURISH(麻)」の製造工程(出所:王子エフテックス)
「MEGURISH(麻)」の製造工程(出所:王子エフテックス)

廃棄物の資源循環のスキーム構築

今回、キーコーヒーが同素材を、業務用市場で販売する「レインフォレストアライアンス認証農園コーヒー」のパッケージに使用した。これにより、廃棄物を資源としてアップサイクルし、循環して利用するスキームを構築した。

同社の「MEGURISH」は、廃棄される原料を紙としてアップサイクルすることで新たな価値を付与するロールモデルとして開発された。他にも、今治市のタオルメーカー楠橋紋織と共同開発した「MEGURISH(綿)」がある。

同社グループは、今後も環境配慮型の紙素材や木質由来の新素材の開発を進め、持続可能な社会の実現に貢献するとしている。

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