本田技術研究所と東レ、廃車由来のナイロン樹脂を水平リサイクル 実証開始
本田技術研究所(埼玉県和光市)と東レ(東京都中央区)は9月19日、リサイクル困難な複合素材プラスチックの資源循環システム構築を目指し、使用済み自動車から回収したナイロン6樹脂を、同じ自動車用材料に再生する水平リサイクルに関する共同実証を開始したと発表した。
樹脂処理量500トン/年規模のパイロット設備の導入・実証
両社は共同で、亜臨界水を用いて、回収したガラス繊維配合ナイロン6樹脂を分子状態に戻すモノマー化に成功した。亜臨界水は高温・高圧の水で、触媒不使用で添加剤の影響を受けることがなく、数十分でナイロン6樹脂を解重合し、自動車部品など使われるエンジニアリングプラスチックの原料となるモノマーを生成することができる。
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